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黄金の門をくぐって

メイベル・コリンズ著『黄金の門をくぐって』の日本語訳を掲載します。

人々が望んでいるのは、いかにして苦しみを喜びと取り替えるかをつきとめることである。それは、体験上最も心地よかった感覚を得るには意識がどのように規制されればよいかを見つけ出すということである。このことを人間の思考の力によって見つけることがで…

悲しみと倦怠感から生じたこの質問は、見たところ本質的に19世紀の精神の一部分であるように思えるが、実際にすべての時代にわたって問われてきたに違いない。歴史を理知的にさかのぼってみると、その問いは文明の花が満開に咲いた時、そしてその花びらがど…

おそらく今と同じようにこれまでも、かなり多くの人が人生の重荷から逃れるために自殺しようとしてきた。そうすることで完全に忘れ去ることができると確信しているから、そうするのだ。しかし存在の仕方が変化するだけであるとためらい、そしておそらくもっ…

1章 喜びの探求 Ⅰ

私たちはみな、苦痛と呼ばれる厳しい状況についてよく知っている。不思議なことに、最初にそう思われるように、苦痛は人に漠然としてはいない、あるいははっきりとした方法をとらせ、断固たる、とぎれることのない粘り強さを追求させる。苦痛が完全にずっと…

黄金の門をくぐって 冒頭

思考の断片 ある時、私が独りきりで執筆していると、不思議な訪問者が予告もなく書斎に入って来てそばに立った。その人が誰なのか、なぜそのように突然入って来たのか、尋ねることも忘れた。その人が黄金の門(*1) の話をし始めたからである。その人は知識を…